トム・ハンクスとメグ・ライアンの "You've Got Mail" という映画をご存じですか?
いわゆる「ロマンチックコメディー」の名作です。
メグ・ライアンはニューヨークでお母さんから引き継いだ小さな子供向けの書店を経営しています。
でも、すぐ近くに大手のチェーン書店が出来たことで経営が行き詰まり、店を閉じることになります。
その大手のチェーン書店の経営者一族の息子がトム・ハンクスです。当然二人は犬猿の仲。
でも実はこの二人、on-lineのチャットルームで知り合い、ユーザーネームだけでメールをやり取りするメール友達。
メールをやり取りするうち、なんでも話せる心の友になります。お互いの素性は知らずに。
ある日のメールで「実際に会おう」という話になり、夕方小さなカフェで待ち合わせます。
メグ・ライアンが座っていると、カフェが混んできて、何人かの人が空いている向かいの席に座っても良いか聞いてきます。
その一言が "Do you mind?" これは "Do you mind if I sit here?" を省略したもの。
"mind" は「気にする、嫌がる」という意味ですから、「ここに座ったら嫌ですか?気にしますか?」です。
当然メグ・ライアンは "Yes, I do. My friend is coming." 「困ります。友人が来るので」というのですが。
この "Do you mind if ...." は相手の許可を得たいときよく使われる表現です。
"Do you mind if I use my cell phone here?" "Do you mind if I have a day off tomorrow?" などなど…
「構いませんよ」「どうぞ」と言いたいときは "No, not at all." と答えましょう。
"Yes, I do." なんていうと、ちょっと引かれてしまいますよ。
丁寧に断るときは "Actually, I'd rather you didn't." といってくださいね。理由も添えて。